俺は此処に居る

id:BlackSunこと黒太くんがニュースみて勉強したり、ラジオしたり、絵を描いたり、空飛んでみたり

RMTについての自分用メモ

昨日の「クローズアップ現代」はネトゲにおけるRMTについてのお話だったので興味深くみていたよ。「RMTはゲーマーとして情けない行為!悪決定!」と感情的に思う方もおられるかもしれない。*1恐らくその理由は現実の通貨を利用してヴァーチャルマネー(以下VM)を得ているズルさからだと思うんだけど、対価を払うという行為が労働(プレイ)か金銭(リアルマネー、以下RM)の違いだけなんだよな。かつRMTという視点で考るのであれば、実のところWiiXBOX360のVMも同じジャンルになる。RMを支払ってVMを得ているわけだから。ただ、確実に違うのは支払う相手が造幣局(任天堂マイクロソフト)かそうでないかという違いだな。RMにせよVMにせよ何故そこに価値というものが出来るか?というと、当然のことだけど国家や企業が権力や信用において価値を約束しているからだよな。そう考えるとネトゲにおけるVMというのは運営会社がデーターとしては信用において価値を約束するものの、ネトゲ通貨をRMに兌換することまでは当然約束するものではないわけだ。(ややこしいのでネトゲ通貨は以下NMで。)だが例えば、任天堂マイクロソフトが倒産することがあった場合、*2各社は信用において約束したVMをRMに兌換し約束を履行するであろうし、せねばならないだろう。つまりNMはマネーとして無兌換通貨であってVMのように信用された物ではないわけということだろうな。つか、そういう意味合いにおいてはNMはマネーではないということになるんだろうな。逆にそこに価値を見出しRMを投入するのは素人にはオススメできない。*3
あと番組中で語られた言葉で「錬金術」というのがあった。いわく「NMは錬金術」だと。これはまさに言いえていると思った。VMはRMに兌換し、その通貨形態は販売国のRMにペッグされている。そこに為替レートは存在しないものの、(日本なら円ペッグ制だな。)逆に実体経済とVM相場はそのまま連動する。しかしNMは敵を倒せば無尽蔵に発生する。マネーサプライの調整があるわけでもなくだだもれなわけだ。*4敵一体が倒されることによるサプライの減少は当然存在せず、増加しかありえない訳だ。要するにゼロサムではないんだよな、NM。
これからの新しいNMの姿として考えられるのは、ゼロサムな経済状況を再現した世界での変動相場制を導入したものだろうか。*5具体的には単純に敵を倒してもNMは発生せず、かつてその敵がプレイヤーを倒す(攻撃する)事によって得たNMを所持している場合のみ発生する形になる。つまりゲーム世界上でのNMサプライは基本的には一定量=ゼロサムという形になる。あと、RMTを運営会社が容認して変動相場制を導入するのなら、(例えばFF11なら)1ギル=○円のような形になって運営会社がサプライを調整することになって面白いかも。RMTも単純なズルっぽく感じる行為ではなくて本当の外為相場になるな。円高ギル安の時に大量にギルを購入して、円安に膨れた時にギル売りしたりすると面白!運営会社間の売り買いもあると更に面白!売りオペ買いオペになるのかいなと。ただ、こうなるとすると運営会社がNMの信用をRMやVMと同程度まで約束しないといけない事になるから、多分やらないししないと思うな。逆にこういうRMTなら面白いからやりたいと思ったりもするね。資本主義嫌いなんだけどな(笑)

*1:実際、俺も悪とはいわないがゲーマーではないと思う。

*2:おおよそ考えにくい事実だけれども

*3:つか俺はしねえな、やっぱり。

*4:一度に得られるNM量の増減はあれどもゼロにすることはないだろう。

*5:もうあるかもしれんね。