俺は此処に居る

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はてブ論に見る「並列型社会」

はてなブックマークについての話ですが、先日のコメント欄で色々システム面の改善はどうだろうか?と書いてはみたものの、自分の基本的な思考が「気にしない事」なのであまり説得力のない話になったなと思っております。

はてなブックマークは「楽しく」使おう (煩悩是道場)
先日参照紹介したululun氏の新しいエントリなのだが、基本的に俺はムラ的には感じなかった。むしろ「批判(否定)的な事は言わない」というのはブレインストーミング的であるし、数による少数意見の抹殺を阻止しうるものだと思う。
今回の「博士改造計画」絡みの話で面白いと感じたのは、個々人が「こうした方がよりよくなるのではないだろうか?」と意見を持ち寄っている並列型であると感じた事だ。これは非常に重要で、従来型ムラ的ネットに見られる繋がりではないと思う。従来型とは「2ちゃんねる」のような形式の繋がりだ。これらは、システム的なモノ・支柱となるモノに依存しなければ繋がりを保つ事ができないものである。だからこそ「2ちゃんねる」では小数意見として主流に反するものは「工作員」として抹殺された。*1
また繋がりの意図も従来とは違うと思う。例えば従来型繋がりの「MIXI」は繋がる事が「目的」であるのに対し、今回の件は繋がる事は問題解決の為の「手段」であり「方法」に過ぎない。「はてな」だけでなく他のブログサービス利用者や一般的なサイトまで「一つの問題=はてブをどうすればよりよくできるか?」で繋がっている。直接民主主義的な知の共同・共有が行われている事が非常に重要だと思う。*2
では俺はどうすればよくなると考えているのか?ということになるのだろうけど、正直なところ現行のままでも構わないのじゃないだろうかと考えつつある。あえてシステム的な面で提案するのであれば、コメントはそのままで議論できる掲示板があればいいのではないかと思う。できればコメントが見える画面で話し合いができる場があればベターだ。幸い「はてな」にはID登録もあることなので責任ある発言も匿名よりは期待してもいいと思う。システム的な面で無理に押さえつけなくとも、今回の件を見ていると個々人が個々の考えで行き過ぎた発言には苦言を呈するだろう。間違っても「言い過ぎじゃありませんか?」という提案に対して「工作員」と揶揄する小数意見抹殺型にはなりにくいと思う。

*1:いわゆる「まとめサイト脳」。

*2:有名ブログだとかという差異が意見の価値になっていない所も重要。