俺は此処に居る

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ネット規制を呼び込むもの

【児童ポルノ問題】アグネスの逆襲、そして炎上 (2010.5.7)(Togetter)
例の条例案関連からなぜか国籍や宗教の問題になっていくというよく分からないまとめ。僕が興味深かったのは例の条例の是非や政治思想ではなくて*1人間の心情や動きだ。見ていると最初はアグネス氏に「児童ポルノについて」という質問だったようだが、途中で「何人ですか」という国籍問題に話がシフト、その流れからチベット問題等にシフトしている。実に興味深かったのが一度国籍と宗教の問題にシフトしてからはほぼ児童ポルノの問題がメインになることはなかった点と、ネット上という限られた空間でアグネス氏を論破したとしても「児童ポルノ」問題に進展は一切ないと言う点であろうか。僕はこの2点から「実は児童ポルノの問題なんてそれほど重視していないのかもしれない」としか受けとれなかった。現実的に例の条例案を考えるのならネット上でアグネス氏一人を論破したとして何の意味があるのだろうか?彼女も推進したい一人ではあるだろうけれども、失礼ながら例えば彼女が何らかのトラブル等で発言・活動できなくなったとしてもこの規制の流れは止まりはしないだろう事は予想できるだろう。
そして1点目については更に興味深い。チベット等の問題を取り上げているが、僕にはこの流れがそれの縮小版にしか見えなかったという事だ。正直僕は中国政治の研究家ではないので、チベット問題について本当がどうなのかも知らないしどちらと断定する事はできない。だけれどもチベットが中国においてマイノリティであろう事、それによるなんらかの迫害を受けているであろう事は妄想できる。そう妄想した時、一人の香港出身イギリス国籍女性*2を多数派である日本人が国籍や宗教で叩いている様はなんら変わらないようにしか見えないのである。中国が国を挙げてやっている等が違うと指摘もあるだろうけれども、先ほども書いたとおり正直僕は専門家ではないので事実を知らないし何より申し訳ないが興味がない。だけども多数が少数(個人)をなんらかの問題で潰している構造は何も変わらないのではないだろうか?またマイノリティで言えば例の条例案では間違いなく規制される側は性癖的マイノリティだろう。この点から考えれば少数側の痛みという物が理解できないはずはないとは思うのだがとも思ったが、ネットでは声の大きい側なので気がつかないのかもしれない。
いずれにせよ僕は現実的にはネット、とりわけTwitterが現実社会においてホンの小さな世界でよかったと思う。これがテレビ並の影響力で日本中に流れたら、間違いなく国や行政はネット規制を本格的に考えるのではないだろうか。正直な所、僕は例の条例案も含めネット規制には慎重に当たってもらいたいと思っていたが、この様子を見ていると本当の警察がネットを覆面巡回して法的に行き過ぎがあった場合、逮捕してもいいのではないだろうかとすら思えてきた。自由への圧力とはなるだろうが現実社会と同じレベルなら特に問題もないようにすら思えてきた。なぜなら本物の警察の方がインディーズ警察より幾分かは信用できそうだから。

*1:正直そんな物どうでもいい。

*2:一応本人の弁