俺は此処に居る

id:BlackSunこと黒太くんがニュースみて勉強したり、ラジオしたり、絵を描いたり、空飛んでみたり

「ネット脳」という社会的病理2

f:id:BlackSun:20140705125920j:plain

 

とにかく酷い。

 

僕は去年の7月にはじめて沖縄に行った。行った理由は敬愛する菅原文太さんが沖縄に何度も現状視察に行っていた事、それを受けて僕も沖縄の米軍基地の実態を肌で知っておかなくてはリアリティがなく、言葉にしても嘘になると感じたからだ。

 

Twitterで知り合った方のご紹介もありいろいろと見て回れた。「進撃の巨人の壁の話は沖縄では現実なんですよ。」そう元嘉手納住人の知人は言っていた。防音壁とはいえ、壁の向こうに異人さんがいる。確かにそうだ。「隣の芝生は青いも本当の事なんです。」本当だ、基地内の草は契約で綺麗に刈り取られているが、基地の柵を超えたら完全に放置だ。写真に写る本当は存在しないことになっている柵と基地傍の柵の間の極秘の耕作地の存在もはじめて知った。

 

これらは現地に行かないとわからないし、現地の人の声を聞かないとわからない事だ。僕らはテレビのニュースだとかで、モニター越しに真実を知った気になる。なるほど映像は余程の事がないと嘘はないし、間違いではない。だけども映らないタブーだとか、そうした物は取材側の取捨選択で知ることができない。


【当たり屋】辺野古の左翼活動家「海保職員に暴行された」と告訴へ : ジャックログ 2chJacklog


オイルフェンス、辺野古の海分断 海保職員、市民に馬乗り - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

知らない事を罪とはいわない。だって物によっては知ることができないのだから。だけども、こうした事を想像(妄想)する事で発言や意見、思考に加味することはできるのではないだろうか?辺野古の抵抗運動を左翼と断じてしまっていいのだろうか?中には本土からのそうした人もいるだろう。だけど現地住民で抵抗をしている人も沢山いる。海保隊員が国民に掴みかかったり馬乗りになったりしていいわけがない。それはそうされた人が左翼だろうとそうでなかろうと同じ、人間として主権者たる国民に対してしていいわけがない。しかし政府批判はしないのだ。むしろ被害を受けた国民を叩く。「まるで当たり屋だ」と。

 

これはなにも沖縄の基地問題だけじゃない。今再稼働されようとしている全国各地の原発だって同じだ。そこに住む人達の思惑は生活や就労の問題もあろうから、多々様々であろう事は想像できる。だからとて再稼働反対という住民だって当然いるのだ。である時、僕は「国のエネルギー問題のためには仕方がない」等と切って捨てる事はどうしてもできない。集団的自衛権もそうだ。「国防、日米同盟のためには必要、仕方がない。」自衛官の命を担保にする事をそう簡単に断じることは僕には人間としてできない。

 

しかしTwitter等のネット脳の人たちはそうした考えや抵抗する人たちを反日左翼と切って捨てる。どうしてそんな事を単純に出来るのだろう。自分や自分の友人知人親族等がそのような目に、基地に土地を奪われたり、原発や関連施設の近くに居を構えていたり、自衛官だったり、そうした想像はできないのだろうか?僕には全く理解できない。そして彼らから「国防のために軍人になる」「原発除染作業員になる」という声が聞こえてきた試しはない。なんなのだろう。他人には仕方がないと切って捨てるが自分はそのつもりも覚悟もない。これは何だ?国家のためには仕方がない、そうした国家主義者と思っていたがそんなに高尚?でもない事に最近になって気がつき始めた。

 

自分さえ良ければどうだっていい。

 

まさにこれなのだ。先日のエントリ「ネット脳」。まさにこれなのではないかと。結果的には国家主義者なのだけれども、基本は自分さえよければいいだけなのだろうと。「ネット脳」は「自分さえ良ければいい利己主義」「他者の事を想像し考える事はしない」「思い通りにならなければ喚く」「責任は考えたことがない、悪いのは全部他者のせい」という物だと、僕定義の言葉なので勝手に定義しているけれども、これは「路上で身体を投げ出して手足を振り回して嫌だ嫌だと泣き叫ぶ子供」、そういう姿そのものに見えてしまう。

 

またそして残念なことに、こういう手合に出会うのがネットのオタク趣味の人に多いのも本当に残念でならない。前に書いたエントリでのエロ話やエロイラストについての事を思い出して欲しい。自分さえ良ければ、楽しければ、性的マイノリティや女性や社会的弱者の事なんてどうだっていい、もしくは考えたことすらないでもなければあんな事はできないのだ。また随分前に書いたエントリ「児童ポルノ関連への規制問題」についても同様。規制する側はバカだと大騒ぎするだけで何もしない。刹那的に享楽的にその時自分さえよければ根本の解決なんてどうだっていいんだ。

 

とにかく酷い、この言葉しかでない。