Twitterの危険性
今回の「非実在青少年」問題はTwitter上で情報伝達した革新的な例と捉える意見もあるようだが、僕から見れば数ヶ月前の「血液不足」チェーンRTと同様に見えた。確かに素晴しい事に使えば人助けにもなるだろうが、使い方を誤れば危険な状況を作り出してしまうだろうと。そもそも革新どころかこの種の行動はメディアを変えて昔からあり、例えば関東大震災で「特定マイノリティ*1の誰かが井戸に毒を投げた」というデマと同じ事が起こりかねない。情報の根拠が正確でなければかつてのデマと同じにしかならない危険性を考慮すべきと僕は考える。そのためにも周りや文自体の衝撃に流される事なく論理的に文脈を読み取って自己で咀嚼した上で行うべき事ではないだろうか。*2アニメ的に言うのであれば「甲児、お前はあのマジンガーZがあれば神にも悪魔にもなれる」だ。マジンガーは使う者次第で生まれるこの種の危険性を僕達に教えてくれている。
そこで今日の反対系RTだが…
ネット上で何件か同様意見を見かけたけど、マンガになじみがない人たちの「こんなエロマンガ規制されて当然」という感情は、反捕鯨に近いと思う。
以前にハイクで被害を被った(笑)吉田戦車氏*3がこういっておられるが、これはどう考えても妥当な例示とは思えなかった。反捕鯨の人達の理論は「鯨がかわいそうだ」という至極単純な物。規制推進派はさすがに非実在対象キャラがかわいそうだからと感情的に規制しようとしている訳ではないはず。そして規制派が感情的にロリコン漫画を規制しようとしているのかどうかも定かではない。この時点で僕は変な違和感を感じていたのだが、これが(恐らく)同意的にRTされている現実。相手を感情的に規制しようとしていると決め付けた論調を安易に支持、一抹の疑問も感じずにRTする方が僕には感情的にしか見えなかった。
本当に反捕鯨的に思うのであれば、捕鯨関連を見ていてどう対処するかを理性的に考える必要があるのではないだろうか?それこそが理性的な対処であり相手に打ち勝つ術ではないだろうかと思う。残念ながらこの様子では本当に大丈夫なのか?と思わざるを得なかったのが正直な感想だ。