理性的な対応
JT「煙の出ないたばこ」発売 規制強化受け代替需要狙う (SankeiBiz)
厚生労働省が受動喫煙防止に乗り出すなど規制が強まる中で、需要拡大が見込めると判断した。JTが無煙たばこを発売するのは初めて。
要するに僕が言いたかったのはこういう事。たばこの煙害に対しての規制が強まってるのは誰もが感じることだろうとは思うのだけれども*1、JTは「規制は商売を妨げている」であるとか「商品販売は自由だ」とか「こんなのは嫌だ」とか述べるはずもない。*2出版社等が先日例示した映倫だとかCASAだとかに当たるような業界内自主規制団体の設立を行い、厳格な年齢によるゾーニングをする方が僕個人としては曖昧な条文の規制よりは現実的だし、行政も挙げた拳の落としどころを見出しやすいのではないだろうか。また一般層*3もまだ納得のいく解決策ではないだろうか。恐らく業界内では今回の条例案に対して水面下で同種の対策等を検討しているのではないだろうかと妄想するのだが、少なくとも「嫌だ!現状維持」の一点張りでは通用しないと考えるべきではあるまいか。また、taspo等のゾーニング処置を一応ではあるが業界側から行っている点も注目されたい。確かに破る事は可能だがその場合、責任は破った側個人の問題であって煙草や煙草業界の問題ではない。一応ないしゾーニングをしているという事は業界の現状認識の範囲を明確にしている形になるだろう。非実在青少年関連の現状の曖昧さだと個人の問題と言い切ることはできず、全体としての批判を受ける事になる可能性が極めて高いと思う。このままであれば2ちゃんねる等でしばしば見られる「一部の人」理論に陥ってしまう。
もちろん所詮一個人でしかなく業界関係者でもない一消費者なので、僕は「こういった方法もありえる」と提案はできても机上の空論でしかない事は十分承知している。だが基本的な思考方法はこういう方向性でなければ、世間的な同意は得がたいのではないかとは思う。僕達が僕達レベルでできる事をしていくのであれば、先日から話題にしている「自サイトのエロコンテンツ」に対してザルのようなゾーニングではなく新しい方策を考えてみるであるとか、ネット上での暴走を諌める行為を行うであるとかではないかと思っている。僕はTwitter上で少々おたく側に辛らつな意見を書いているとは思う。ただ今日の最初のエントリのような事例は暴走でしかなく、結果として何も解決もせず、噂が噂を呼ぶ事でより騒乱状態を形成する割りに得るものもなく、むしろ一般層が見た場合「やはり規制が必要」と思われるかもしれない行動は慎むべきだとは思う。もちろん本音としては自由にやればいいとは思うのだが、場合によっては規制推進派にいい材料を与えかねないという事も認識すべきだろう。我々はネットを世界全てと誤認し、騒ぎすぎたのだ。何度も書くがその反省も必要だと思う。