学生達を支持するのなら、学生達の自主性に任せようじゃないか
どうにも世の中、きな臭い。
僕は反戦者だ。国益だとか国防がどうとかいうのは全く興味がない。僕が殺され殺す、そういうのはまっぴらゴメンという自分勝手から反戦を支持する。凄く自分勝手だけども、これが現実だからそうそう揺らぐものではない。本当に自分勝手で悪いが、自分に関わりもしない竹島だとか尖閣だとか正直どうでもいい。そんな事より殺し殺されるのが嫌という現実を大切にしたい。そうした国益だとか国防の重要性を説く人は僕に反論しなくていい、まず自分の信じる道のために自分の身体を投げ出すべきだ。
そんな反戦者な僕は地元で6月21日に実施された学生の団体である「sealds」が主催の反戦デモに参加してきた。実に学生らしく昔ながらのダサい*1シュプレヒコールではなくカッコいいドラムとサウンドデモで、これはイケてるなと思った。こういう手法は過去の左翼的なデモの印象を打破するのに十分に感じた。社会に訴求力がなければデモの意味はないから。
「最近の若いモンは!」という人もいると思うけども、なかなかどうして僕の若いころにこうした大きな動きはなかったし、本当に頼もしいと思った。こういう時代だからこそでてきた新しい運動の形だと思うし、僕は自発的な学生のこうした運動を支持したい。
と、いういい気持ちだったのだけど、デモの後にこういうまとめを見た。
ここからは私見。正直な所、自発的に若者が一生懸命悩みながら考えた運動なのだから、大人は口出し手出しをしないでおこうよ、と言いたい。これは批判する側も彼らを守ろうとするTDCという団体も。「極左お断り」という主張はわかるし、僕だってその方が懸命だと思うし、そもそも左翼ではないと明言したほうが余計いいと思う。だけども、学生がそう決めたのなら学生が対処するべき問題であって、関係があろうと学生団体「sealds」以外のいわば門外漢が口出し手出しでそうしたビラ配りを阻害したりするのは感じ悪い。それを排除しようと学生らが決めるのも一向に構わないが、TDCという門外漢がやるのはおかしい。そういう処置も自らが責任をもってやるべきだ。それこそが自主的な運動だろう。
というかこのまとめを読んで思ったのは、学生らがやるのに僕らは賛同し支持しついていくだけなのだ。彼らのやり方に納得できないのであれば参加せず、自分たちで企画しやればいい。だけどそれを運営するのも彼ら自身であって学生ら以外がのこのこでてきて排除するのは気持ちよくない。
こういう動きはかつての新左翼の内ゲバのように見えて実によくない。本当はそうではないという意見もあろうが、社会はそうは見てくれない。先ほども書いたとおり社会に対して訴求力がなくなれば意味は無いのだ。
「sealds」の考え方に疑問を呈した人のブログを上げつらって中傷するTDCというのも本当によいとは思えない。本当に彼らを支持するのなら黒子に徹するべきであろう。このまとめのタイトルが妥当かはわからないが「sealds」の問題点にTDCが回答というおかしさ。
せっかくの自発的な運動だ。学生たち自身にまかせたらいいじゃないか、このまとめの大人たちは。参加して良いデモだっただけに、こんなネットで「潰す」だの「死ね」だの罵り合う大人の姿は醜い。大凡平和のためのデモとは思えないような抗争劇だ。本当に醜い、大人の双方共、醜い。こういうのこそ「老害」と処断されるべきじゃないか?
僕らはこの運動の主役じゃない。分を弁えたほうがいいと思う。
*1:悪いけど僕には昔の様式美はダサく映るんだ
地元を旅行してみる
今週もラブライブ!劇場版を見に行ってきたわけだけど、その帰りにいろいろ立ち寄ってみようと思い立った。というのも久しぶりにウマくていい店を探したく、地元タウン誌を購入してみたから。いつもは旅行先でやっていることを地元でやってみようと。
映画が終わってひと歩き、神宮丸太町にある酒屋「國田屋酒店」、園田屋ではない。このお店では酒屋でよくある「中呑み」ができるとの情報。ちなみにこの週末土曜日はかなり熱かった。これは飲みたすぎる!
しかし「旅の恥はかき捨て」とはいうものの架空旅行。ひとまず躊躇したものの、とはいえここまで来たからには呑まないわけにはいかない。旅行先の気軽さがこんなにも違ってくるとは。自分の感覚の新たな発見ではあったが、意を決して入店。
タウン誌で「1リットル700円!」とあったビール。中身はハートランド、本物のビールだ。しかも税込み。よく行くPUBの1パイントより当然デカい!1パイントは570~460ミリリットルらしいので、約2倍!しかも下手なPUBより値段が安い!これは凄い!中呑み経験は他にもあったのだけども、こんなお得なお店は初めてだ!入ってよかった!しかも気さくなおばちゃんによると深夜まで販売はしているそうなので、またふらっと来たいと思った。これはタウン誌いい仕事してる!
本当に知る人ぞ知るお店なので、食べログ(確かに食べ物はない)にもレビューもない有り様。だけど一度は行って欲しいお店だった。
しかし夕食時間に酒のみで終わらすというのも味気ない。そこで周辺のお店を散策。ほろよい気分でぶらりとするとタイ料理専門店などに行き着く。
ここは見た目タイレストランというより今年年初に行ったタイの屋台風。カオマンガイが食べたくもなったのだけども、今はタイ料理の気分じゃなかった。本当に食べたい時に来よう。そう思いつつメモする。
もうしばらくぶらりとすると先ほどの酒屋の北側のお店が開いていた。看板にあるメニューは「餃子・唐揚げ」これいま食いたすぎる!
ということでこのお店「バルカン」に落ち着くことにする。当然注文は「唐揚げ・餃子」そしてスリランカのビール「ライオンスタウト」を注文。
ライオンスタウトは初めて呑んだビールだけど、濃厚で香り高いビール。クセが強いけども僕は好きだ、こういうビール。そして餃子である。この餃子、どうもにんにく不使用でパクチー等がはいっている模様。これはいい。美味しい!
そして唐揚げ。これが最強だった!クリスピーで味付けも濃く大変美味しい!あまりの美味しさにもう一皿おかわりを、ビールももう1本追加。これは幸せすぎる!こんな唐揚げは僕は食べたことがない。今まで食べていた唐揚げとはまた違う唐揚げ。うん、これは大正解だ。
ちょっとした気分転換だったのだけれども、これはなかなかに楽しい。今度はまた地元の地域を変えて、旅行感覚で訪問してみたいと思った。地元のお店を巡る、これは本当の意味での経済的地方創生だと思う。タウン誌、なかなか侮れないな!
ラブライブ!劇場版は体験型アニメとしての集大成
「ラブライブ!The School Idol Movie」を見てきた。
ファンミーティング幕張LVと同時開催だったんだけど、まずLVがあまりにも内容が少なかったのが残念。推し声優の三森すずこさんが「それ僕」の衣装でにこのモノマネでかわいい仕草をするはっちゃけぶりを披露していたのに、続きをみれないなんて。LV終了後の会場ではその後もにこのモノマ ネをやっていたそうだ。やっぱりかわいい。
ここからは映画の感想になるので、いわゆる暴露話。見に行く人、見る予定のある人は読まない事をオススメしたい。とはいえ上映開始2日目で数多くの暴露感想を見ているので、今更感がありますが。一応、ラブライブファンではあるものの、僕は映画ファン?でもあるので、ラブライブだからと贔屓目には批評はしないでおきたいと思う。
とりあえずは映画としての批評。
映画は大きく二部構成。CMで散々流れた海外編(NY)と国内編に別れるのだけども、個人的な感想では海外編の必要性が非常に薄く感じた。展開上、確かに必要なのだけども、これは国内で同様のイベントを行う形でまとめても問題がない。むしろ観光したりとファン的には楽しい画面が広がったものの無駄な尺で冗長だなと。実際、ミュージカル風のPV等、ファン的には楽しいのだけども、途中で「やばい・・・今までの展開おもしろくないぞ・・・」とドキドキしたくらい。
それよりもこの映画の肝は、後半の国内編、「これからの未来」に対しての紆余曲折が重要なので、そこに時間と労力を割いて欲しかった。ラブライブの脚本、演出のよさは青春ど真ん中で悩み、ぶつかり、考え、どう動くかなので、海外編の時間をそこにあてて欲しかったなというのが正直な感想。
あえて言うのならばこの劇場版は良くも悪くも「蛇足」の物語だ。「蛇足」は悪い意味に捉えられがちだけどそうじゃない。そもそもラブライブはテレビシリーズ2期最終回で綺麗にオチてい る話なのだ。それを劇場版で無理やりこじあけて、もう一度たたむ、これが今回の劇場版だろうと。いい意味でもう一度見れる喜び、悪い意味で綺麗にオチたのをゴタゴタさせてしてしまった。最終的には綺麗にはオチ直していたけども、「蛇足」の物語なのだ。
そういう意味から考えて、ラブライブを今まですごく楽しんだ人は見に行ってもいいと思う。だけどこれがはじめての人(いないだろうけど)はやめた方がいいし、2期の最終回で感動できた人は見ないほうがいいかもしれない。
ここからはラブライブファンとしての批評。
ラブライブファンとしての感想は本当によくできた映画だったとは言える。僕もだけども、見た人の感想でこの映画を見終わったあとの喪失感が途方もないというのがあった。本当にそうなる。これは先ほどの「蛇足」についての補足になるのだけれども、テレビ版で綺麗に終わらせただけだとこうまで喪失感はなかっただろうと。
映画後半のメインテーマと言っていい「これからの未来」について。テレビ版で三年生が卒業したらμ'sをやめると宣言していた彼女らだけど、周囲がこれからの発展のために続けて欲しいと期待する。これからどうするべきか、メンバーは悩みつつ終了させることを再び選択する事になる。
映画ラスト、穂乃果の妹雪穂が高校に入学し、一瞬で3年の月日が流れ、部長になり後輩にμ'sの軌跡を説明する。「そしてμ'sの最後のライブは・・・」そうもう完全に終了した後を描いてしまっている。
そしてみんなが予想していたLVでの今後の展開についての発表はなし。これほどの喪失感はない。
またラブライブにやられてしまった。先日書いた原宿のショップの話と同様、体験型アニメだったんだと思い知らされた形だ。映画の中で彼女らに存続を望む人々は僕達そのものなんだと。そして今後の展開もなく、無慈悲にも完全終了を宣言されている。本当に喪失感が途方も無い。
本当にとんでもないとしかいいようがない。今までいろんなアニメがあったのだけども、ここまで現実と虚構の間をぼやかすでもなく、明確にするでもなくつないだ作品は初めてだ。シームレスにつながりすぎている。
今後の展開についてはいずれ追って発表があるのだと思うのだけれども、それまでファンはこの喪失感に苛まれながら、それを待つしか無いのだ。はやくなんとかして!
痛快!タレントショップ通り
先週末、僕は原宿にいた。
またもや先週末の話。先週末はゲームレジェンドに行った話は既に書いた訳だけれども、もちろん折角だからと他にも寄ってきた訳だ。というわけで今回は先週の残りの旅行記。気軽な気持ちで書き連ねるので、気軽に読んで頂ければ幸いだ。
それなりに長い人生、何度となく東京には行ったものの、噂にまで聞いた竹下通りに行ったのは初めての事だった。それはそれは土日というのもあるが、普通の商店街程度の路地に物凄い人。ああこれが竹下通りなのかと。
ブティック竹の子!80年代マニアの聖地!そう竹の子族の語源のブティック竹の子だ!その竹の子が目の前にある!そうして通り過ぎた!
今回のお目当てはラブライブショップだ!期間限定で開催されている今しか行けないショップ!
LOVELIVE! Collaboration SHOP | 期間限定ショップが原宿にオープン!
1階ショップ部分は撮影が禁止。ただし2階の展示スペースは撮影することができた。とはいえこうした大型ポスターの展示と開発中商品の展示しか撮影ができない。2階の展示は撮影が禁止されている所に展示スペースの価値があったといえるだろう。
ライブで使用されたキャスト本人の衣装展示だ。何が凄いって何度もみた3rdライブ、あの「no brand girls」の衣装が目の前にある。触れないし写真も取れないけども、今そこにあるという現実感。
12:10から着用している衣装の現物が目の前にある。ラブライブ!は当然アニメなのだけれども、キャストが完全にキャラクタに一体化しているので、こうした体験型の楽しみが可能なのだ。近くで見ると革部分が大分傷んでいたり、現実的な状態を見ることができて大変満足。
あまり消極的な事は書かないようにしたいのだけれども、僕にとってラブライブ!というのは体験型アニメだと思うのだ。過去にもけいおん!や現在も放映されている響け!ユーフォニアムのように優れたアニメーションは沢山あって、それらは凄く素敵なのだけれども、こうした体験感覚は伴えなかった。*1
また同じくアイドルをモチーフにしたアニメもあるのだけれども、それらはプロデューサー視点であったり僕の視点ではなかった。だから作品として鑑賞し楽しむことはできたのだけれども、自分の目線で応援することはできなかった。ラブライブ!あくまでも自分の視点、そして体験感覚を得られるように仕掛けられており応援することができるのだ。
そう考えると今回のショップも原宿というあえてファンが行かなさそうな場所に作ったのではないかと。かつてのタレントショップになぞらえて原宿を選んだのではないかと。やはりショップもまた体験型アニメたる方向性を揺るがないものにした結果だったのではないだろうか。
*1:誤解なきようにあえて再度書くけれど、本当にいいアニメーションで大好きである。
同人イベントにおける著作権問題
週末、僕は川口にいた。
もうこの書き出しは飽きてきた感はあるが、この週末僕は川口にいた。お目当ては出来る限り参加(購入側)している「ゲームレジェンド」というクラッシックゲーム専門のファンイベントに参加するためだ。
上記の写真はみなさんおなじみのアーケード版「木こりの与作」であるが、*1これからもわかるようにかなりコアなイベントでもある。なんせゲームセンターの筐体が展示、フリープレイで置いてあるようなイベントだ。日本の同人誌即売会というよりも、どちらかというとアメリカの~コンに近い雰囲気ではある。
もちろん二次創作同人誌等の販売物も日本のイベントなので沢山ある。例えばこの1/12ペーパークラフト筐体等グッズ販売もある。僕も迷わずセガの大型筐体のペーパークラフトを購入した。なんせゲームセンターで一番コインを落としたスペースハリアーなのだから。*2
今年はスペースハリアー30週年という事で記念本が出ていたりなかなか楽しくいろいろ購入したわけだけども、こういう話題が終了後に起こっていたようだ。
よく言われる「二次創作同人関係の著作権問題」だ。最初に提起している人は現役のタイトーの作曲家、いわゆるこの問題になっているタイトーサウンドチーム「ZUNTATA」の現役メンバー。いわば著作権ホルダー側の人だ。こういう例は非常に珍しいのだけれども、ネットの発達と共にこういう事はこれから増えてくるのではないかと思われる。
ただこうした問題の時に、二次創作側からよく言われるのは「グレーだから」という言葉。そのため「販売を頒布」「お客を一般参加者」と長年ごまかし続けてきた。だけれども貨幣経済を流通に使用している以上、同人関係の売買は諾成契約だし商行為だ。実際に国税がコミケ等を監視?しているというのからもそれは抗いようもない事実だろう。二次創作はグレーなのだろうか?
私的な考えを書くとグレーではなくブラック、真っ黒だと考える。法的には上記のようなコピーのような物はもちろんのこと、他者の著作物を無許可、無断で使用するのはいかに創作性を加えていたとしても訴訟の対象になるのは「ハイスコアガール」の問題でも明らかだろう。
しかし二次創作側はいつも自分に甘い事を述べるように感じる。現実を直視する必要があるのではないか?と僕は思う。「愛があるかどうか」なんてのは基準もないし本当に曖昧だ。であれば僕らはどうすればいいのか。
方法は2つ。1つは現行法を理解しつつ、黒である事を認識し、二次創作活動をする事。所謂ネットでよく言われる「グレーだから」という甘い認識を改め、現実を直視し、黒行為である事を背負い、覚悟し責任を背負って活動する事だ。そこまでの覚悟を決めていれば、著作権ホルダーに言われても逃げずに責任をとれるだろうし、外野が何を言っても動じることはないだろう。黒行為だけどなぜやるのか?わかっていても好きで好きで仕方がないからするんだという覚悟。ある意味アウトローだが信念を感じなくもない。
もう1つは現行法の改正かホルダー側にガイドラインを望む事だ。実際近年そうした二次創作についてガイドラインを公表するホルダーも増えてきているように感じる。最も有名なのは「初音ミク」等で有名なクリプトンではないだろうか。
いずれにせよ、まずは現実を見ることではないだろうか?いつまでも「グレーだ」と言い続けても変わらないし、そんな論理は著作権ホルダーには通用しない時代がもうそこまできているように思う。かつてはアンダーグラウンドだからと自分勝手に好きなようにできたが、もはやそういう時代ではない。コミケにしてもテレビで特集される時代。いつまでも子供のままではいられないのだ。