俺は此処に居る

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ラブライブ!劇場版は体験型アニメとしての集大成

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ラブライブ!The School Idol Movie」を見てきた。


ファンミーティング幕張LVと同時開催だったんだけど、まずLVがあまりにも内容が少なかったのが残念。推し声優の三森すずこさんが「それ僕」の衣装でにこのモノマネでかわいい仕草をするはっちゃけぶりを披露していたのに、続きをみれないなんて。LV終了後の会場ではその後もにこのモノマ ネをやっていたそうだ。やっぱりかわいい。

ここからは映画の感想になるので、いわゆる暴露話。見に行く人、見る予定のある人は読まない事をオススメしたい。とはいえ上映開始2日目で数多くの暴露感想を見ているので、今更感がありますが。一応、ラブライブファンではあるものの、僕は映画ファン?でもあるので、ラブライブだからと贔屓目には批評はしないでおきたいと思う。

 

とりあえずは映画としての批評。

映画は大きく二部構成。CMで散々流れた海外編(NY)と国内編に別れるのだけども、個人的な感想では海外編の必要性が非常に薄く感じた。展開上、確かに必要なのだけども、これは国内で同様のイベントを行う形でまとめても問題がない。むしろ観光したりとファン的には楽しい画面が広がったものの無駄な尺で冗長だなと。実際、ミュージカル風のPV等、ファン的には楽しいのだけども、途中で「やばい・・・今までの展開おもしろくないぞ・・・」とドキドキしたくらい。

それよりもこの映画の肝は、後半の国内編、「これからの未来」に対しての紆余曲折が重要なので、そこに時間と労力を割いて欲しかった。ラブライブの脚本、演出のよさは青春ど真ん中で悩み、ぶつかり、考え、どう動くかなので、海外編の時間をそこにあてて欲しかったなというのが正直な感想。

一回だけの視聴の結論としては、映画として構成が甘いなと。冗長すぎて上記のような詰めるべ き所詰めて、掘り下げる所、時間を使う所を選べばもっとメリハリがデキたと思った。前半はファン的には最高、だけど映画としてみたらつまらない。後半については映画としてテーマに沿って物語が進んでいて、良いデキだと思った。ただ前半で尺を使った関係上、駆け足感は否めないなぁと。そして映画の最後はどうしても泣けるのだけども、これも僕がファンだからというのがあると思うので、感想に加えるのはフェアではない。

あえて言うのならばこの劇場版は良くも悪くも「蛇足」の物語だ。「蛇足」は悪い意味に捉えられがちだけどそうじゃない。そもそもラブライブはテレビシリーズ2期最終回で綺麗にオチてい る話なのだ。それを劇場版で無理やりこじあけて、もう一度たたむ、これが今回の劇場版だろうと。いい意味でもう一度見れる喜び、悪い意味で綺麗にオチたのをゴタゴタさせてしてしまった。最終的には綺麗にはオチ直していたけども、「蛇足」の物語なのだ。

そういう意味から考えて、ラブライブを今まですごく楽しんだ人は見に行ってもいいと思う。だけどこれがはじめての人(いないだろうけど)はやめた方がいいし、2期の最終回で感動できた人は見ないほうがいいかもしれない。

 

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ここからはラブライブファンとしての批評。

ラブライブファンとしての感想は本当によくできた映画だったとは言える。僕もだけども、見た人の感想でこの映画を見終わったあとの喪失感が途方もないというのがあった。本当にそうなる。これは先ほどの「蛇足」についての補足になるのだけれども、テレビ版で綺麗に終わらせただけだとこうまで喪失感はなかっただろうと。

映画後半のメインテーマと言っていい「これからの未来」について。テレビ版で三年生が卒業したらμ'sをやめると宣言していた彼女らだけど、周囲がこれからの発展のために続けて欲しいと期待する。これからどうするべきか、メンバーは悩みつつ終了させることを再び選択する事になる。

映画ラスト、穂乃果の妹雪穂が高校に入学し、一瞬で3年の月日が流れ、部長になり後輩にμ'sの軌跡を説明する。「そしてμ'sの最後のライブは・・・」そうもう完全に終了した後を描いてしまっている。

そしてみんなが予想していたLVでの今後の展開についての発表はなし。これほどの喪失感はない。

 

またラブライブにやられてしまった。先日書いた原宿のショップの話と同様、体験型アニメだったんだと思い知らされた形だ。映画の中で彼女らに存続を望む人々は僕達そのものなんだと。そして今後の展開もなく、無慈悲にも完全終了を宣言されている。本当に喪失感が途方も無い。

本当にとんでもないとしかいいようがない。今までいろんなアニメがあったのだけども、ここまで現実と虚構の間をぼやかすでもなく、明確にするでもなくつないだ作品は初めてだ。シームレスにつながりすぎている。

 

今後の展開についてはいずれ追って発表があるのだと思うのだけれども、それまでファンはこの喪失感に苛まれながら、それを待つしか無いのだ。はやくなんとかして!