俺は此処に居る

id:BlackSunこと黒太くんがニュースみて勉強したり、ラジオしたり、絵を描いたり、空飛んでみたり

学生運動と連合赤軍と

のまネコ問題」についてなんですけど、正直メドイし辞めたいと思うんだけどどうしても辞められない理由があるんです。以前から書いてますが、俺はインターネット*1という「個」の声を「個」としてあくまで言論により問題提起し考えていくことは、WWW社会になった今だからこそ可能なことだし素晴らしい事だと考えています。またこういう発言が普通にできるという民主主義って素晴らしいと思います。俺が「個」であるように他者もまた「個」であり、同じ事象を捉えている以上(思惟や知識の深さの差異はあれ)当価値だと思いますし、そういうのを身をもって知ることができるWWW文化っていうのは貴重だと思います。

俺は「2ちゃんねらー=宗教ではないか?」と仮定しておりますが、以前参照させていただいた加野瀬未友氏は左翼活動に近いのではとされております。

政治運動のフォーマット (ARTIFACT@ハテナ系)
実のところ60年代〜70年代初頭の学生運動や左翼運動の歴史等には以前から非常に興味を持っており、いつかは調べよう調べようと思っておりましたのでちょいとネットで調べてみることにしました。*2以下は自分が下記リンク先を読んでの感想ですので、なにか参考になるもの間違っている所などお待ちしております。*3というか初期学生運動についてはかなり興味ありますので、ご存知の方おられましたらご一報を!

学生運動 (Wikipedia)
文中の樺美智子氏の項を参照してもらえればわかるんですが、当時は武装せず本当の意味での反体制デモクラシーだったんだと思います。*4つまり、体制側(国家・警察)等は言論によるデモクラシーに実力行使を行い、その結果樺美智子氏が犠牲となったという事になるんですかね。当時の学生達は自分の生命を守るために全学バリケード封鎖等で対抗せざるを得なくなった。あくまで防御のためとはいえ力に力で対抗せざるを得なくなった。でもまだ守るための力であり、仕方がないレベルかなぁと思いました。

連合赤軍 (Wikipedia
いわゆる「あさま山荘事件」へと至る流れに繋がるわけですが、弱体化を補填するために軍隊化する行動にでています。俺的に守る力ではなくて攻める力への変化を感じました。学生運動は「篭城・抗議」がメインでしたが「軍隊化・攻撃」で体制を壊すのが連合赤軍の方法論だったんだと思います。

俺が思うことなんですけど、学生運動っていうのは「個」が安保問題等に問題意識を感じ「個」として立ち上がり自然的に「集団」になったと思うんですよ。そこには暴力はなく(単なる殴り合いまで言われたら知らないけど)あくまでも言論での世界だったんじゃないかと思うんです。意見の対立はあったにせよ体制への危険視は共通であっただろうし、(安保反対やベトナム戦争反対等)大目的のためにスクラムを組むことも難しくないんじゃなかったんだろうかと。対して連合赤軍ははじめから反体制のために「集団」が組織されているわけですよね。そこでの意見の対立(執行部への反逆的意見)は許されない状況です、「集団」が先ですから。その結果、「総括」というリンチ殺人へ及んだわけじゃないかと思うのです。

LYNCH LAW −リンチ殺人−
このページに掲載されているが「総括=別々のものをまとめ合わせること。全体を総合してしめくくること」との事だそうだ。*5ここでの連動赤軍の幹部の姿を見てみなさんはどう思うのだろうか?

先日の加野瀬未友氏のリンクから2chAA板を読ませていただいたが、「もう少し落ち着こうよ」等の書き込みは「日和見主義的」や「AVEX社の工作員説」で封鎖され、中庸派(中立派ではない)の意見はことごとく暴力的な言葉によって「総括」されるように感じました。確かに連合赤軍のように執行部(ひろゆき氏及びまとまサイト)がそう指示はしていないが、全体意識はその方向へと進んでいるかのようだと。そしてリーダーひろゆき氏の終結宣言(キャラクタ料を含まず)によって終息していっています。「言論での抗議だからいい、我々どちらかというと手法に置いては学生運動だ。」と言われる方もおられるだろうとは思います。しかし俺は全体の集団意識を根拠に「電凸」「メール」「不買運動*6」というのは言論での抵抗ではないと思いました、これらは数の力を使った暴力だと思います。本当に意識を持った個人があくまで言論のみで戦うのであれば、まとめサイト等で集団的に「メール送ろう!」なぞ煽る必要はないですし、そうしなくても自然的に抗議は行われれるだろうと思うのです。個人的に質問書を送付するだろうし、個人ブログに自己の問題意識を書き込むんだと思います。確かに初期はそういう方が多かったのかもしれません。しかし、連合赤軍化のように「まとめサイト」等で総括されて以降はやはり「個」の意識がスクラムを組んで行った闘争というより、「まとめサイト」でのオルグ活動による「集団」意識での闘争となったように感じます。でなければ、スレで噛み付いたり意見が違う個人ブログへ名無しで突撃するような事はしないでしょう。アレはやはり「集団」意識に反する意見への「総括」なんだと思うんです。*7

俺は個人がブログをしたためる事は、60年代学生運動のような言論による体制への危機感や問題提起の手法として素晴らしいと思っています。こういう可能性を「一部の人」のオルグ活動で総括され、個人レベルの少数意見を粛清する事を危惧しています。WWWが生んでくれた多様性の可能性をなぜWWW関係者が「総括」するのか理解できません。また国家や企業に対し集団的組織力で対抗する方法論はすでに失敗しております。「集団」として力を持ったとしても更に大きな力で叩き潰されるだけですしね。

よく考えれば「まとめサイト」ってそのものズバリ「総括サイト」じゃない・・・。偶然の一致にせよ怖いのう。

*1:以下WWW。ブログやサイトなのだが特にブログ。

*2:本でないところがダメ人間なところ。

*3:根拠もご提示ください。

*4:自分の親の世代ですので、実際にそうだったとも聞いております。根拠には足りませんが。

*5:ちなみにExcite辞書のリンク。

*6:AVEX社所属のCM曲だけでアウトというのは恐喝に感じた

*7:しかもそのようなコメントに限ってか、内容のない誹謗中傷な物が多く感じる。