俺は此処に居る

id:BlackSunこと黒太くんがニュースみて勉強したり、ラジオしたり、絵を描いたり、空飛んでみたり

目に見える形という強さ

東京都の条例がゲームにまで及ばなかったのはCEROが機能していたから(はちま起稿)
これも何ヶ月前かにどこかのまとめサイトについて感想を述べた際に書いていた事だと思いますが、CESAの努力はしっかり認められていたという事なのでしょう。ゲームに詳しくない方に説明いたしますとCESAという業界団体が行っているCEROというレーティングが日本で発売される家庭用ゲームソフトにはついております。あくまで関係者のTwitterでの発言を信頼するのであれば、という前提がつくのですが、やはり「自主的な努力」というものは形になって目に見えて解らなければ世間一般的に信頼を得る事ができないという事なのではないかなと感じた次第です。
正直な所、私的にですがアメリカのレーティングよりも日本のレーティングは緩いとは思います。最近発売された「モンスターハンターポータブル3」にしてもレーティングCの「15歳以上対象」に過ぎません。あくまで「対象」ですので実際には15歳以下でも購入する事ができます。年齢確認等の提示を求める例等は聞いたことがありません。*1これがアメリカのレーティングESRBでは(wikipediaによると)レーティング「T」となり13歳以上となるようです。年齢的にはアメリカの方が緩いように感じますが(wikipediaにもあるように)「年齢が満たない場合、購入には保護者の同意が必要となる」とのこと。実際はどのようにして販売しているのかまでは北米在住ではないので存じ上げませんが、なんらかの形式で保護者の同意確認を行うのでしょう。例の非実在の運動の中で僕が幾度か見た「製作側やユーザーの自主努力に任せて欲しい」「これは行政がすることではなく親のすること」を一応ではありますが解消している形なのではないかなと思います。
今回の騒動ですが、今まで結局こういった自主規制機構であるとか行政に見える形での努力をしてこなかったのが大きな要因なのではないでしょうか。6月の否決からそういった動きがあったのかどうか残念ながら僕は存じ上げません。また6月から約半年では現実的には無理ではないかとも確かに思います。しかし今までも「有害コミック騒動」が幾度となく上がっているという事実も存在するようです。であればそれなりにこうした事になることも出版業界の方々であれば、想定できうる範囲ではなかったのかなと思います。
確かに実際はアメリカに比べ緩いザルのようなレーティング機構かもしれません。それでもゲームに対する保護者や世間の不安を解消しようと努力されていると僕は思います。こういった自主努力、自主規制の形を出せていれば都に対して抗弁する事も容易だっただろうし、何よりゲームと同様、自主規制が機能しているとみなされた場合、条例化までは至らなかったかもしれません。また実際にこのお陰で(アメリカおよび日本の)青少年の犯罪率が低下したと言い切れないのかもしれません。しかし残念ながら今回都はそうした統計的根拠でなく、見える形での結果を考慮しています。非科学的と批判する事も確かにできますが、皮肉な事にそれでゲームの表現規制は今回免れています。事実がどうか、ではなく相手が何をもって判断するのかも大切な要素だと僕は思います。
もしかすると僕が存じ上げないだけで、漫画に対する自主規制団体が存在するのかもしれません。*2ただゲームと同じくらい漫画を嗜む僕が*3具体的な名称やレーティング分け等を存じ上げない程度の浸透に過ぎないのもまた事実。僕が知っている漫画のレーティングは「成年コミック」という黄色のマークぐらいですから。*4

(追記)実際の可決は本日になるそうですので、確実にゲームが対象から見送りと決定した訳では現時点ではありません。あくまで先日の時点での話にすぎず、少々思慮不足であったと反省いたしました。
なお、実際に施行されてから別日記にて追記するかと思っております。

*1:もしありましたらすみません。

*2:ただこの報道によると存在はするようなのですが、機能しているとみなされていないようです。あくまでこれを読む限りですが、これではみなされなくても仕方がない現状ではないかとは思いました。

*3:過去に漫画や絵を描き、同人誌販売もした事がある程度の漫画好きです。今でも漫画購入の方がゲームよりも数、金額共に多いと思っております。

*4:あくまで私的感覚で申し訳ないですが。