俺は此処に居る

id:BlackSunこと黒太くんがニュースみて勉強したり、ラジオしたり、絵を描いたり、空飛んでみたり

ゼロのゆりかご

Twitterってやはり面白いですね、見ているのが。自称反対派の方々がRTしている言葉は本当に反対する者にとって耳障りがよく、そうした所だけ自由に閲覧(TLを組む)ものですから、そうした声がネットの大きな勢力にも感じるし、世界の大きな声に感じてしまうかもしれませんね。以前からTwitterの使い方によっては視野狭窄になったり、脊椎反射的RTによる流言・デマ、情報を鵜呑みにしてしまう等の危険性を書いてはきましたが、本日もこういった事があったようです。

石原都知事の「ツイッターは不健全な発言が多い。不健全な発言をした人はアカウント停止すべきだ」発言をそのままそっくり「政治家は無責任な発言が多い。無責任な発言をした人は政治家を辞職すべきだ」と言い返してやりたい。

現在は発言者の方が友人の妄想つぶやきを真実と思って反応したという事で取り下げ消火、反省されているようです。*1しかしながら、このつぶやきが引き金となって今でも石原氏個人への批判、というよりも人格攻撃に近い揶揄、罵倒が現在でもTwitterでは進んでおります。*2明日には大半の方がデマだと知る事にはなるとは思いますが、先日の「毎日jp」だけの「同性愛差別発言」記事であるとか、情報過多から情報の正確さよりも伝達速度を求める情報中毒さ、全てが繋がってきている感がありますね。
自分にとって心地のよい空間を自分で設定でき、自分にとって楽しい速報が入ったら真偽を疑う事もなく、それを元に即反応しつぶやく。その気持ちはわからなくもないです。だってとても心地いい空間でしょうから。自分の選んだ空間には石原氏のこの発言を真実として捉え、同様に批判する発言ばかり。これだけの方が批判するのだから嘘ではないだろうという思考に至る事すらもなく、即反射的にそれに賛同するコメントを書き同志から暖かく迎えられる。この万能感あふるる感じ、まさに赤子のゆりかごのようです。でもだからと言ってそれが全て赦される物ではやはりないのではないでしょうか。僕が何度か「ゼロ年代はネットを媒介に暴走をし、それを自制できなかった年代」と妄想しましたが、まさにTwitterはそうしたゼロ年代の集大成を形成しつつあると感じずにはいられません。
さて、これをデマと知ったとき揶揄・罵倒をしている人達はどう反応するのでしょうか。素直に自分の判断ミスを恥じ、悔い、例え先方が聞かないにせよ謝罪の意を表明するのでしょうか。それとも「彼なら言いかねない」とするのでしょうか。その辺りの動きは今後も観察していきたいと思います。*3

*1:ですのでリンクは貼りません。

*2:晒すのが目的ではないのでリンクを貼りません。

*3:僕個人としては、こういった狂乱ぶりが終わり、ネット通的な方々が「Twitterはもう古い」と語りだしたら再開しようと思います。