俺は此処に居る

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「ネット脳」という社会的病理


自民党の稲田朋美氏 川崎市の中1殺害事件を受け少年法改正に言及 - ライブドアニュース

 

川崎の事件は本当に痛ましい。正確な情報がないとはいえ、報道にあるようなイジメ的な事が要因であれば本当に痛ましい。ただ、こうした未成年による凶悪な犯罪が起こると「少年法改正」を持ち出す輩がすぐにでてくる。もう恒例と言ってもいい。

ただいつもはネットの脳が幼い子が義憤でやらかす程度だけれども、今回は稲田朋美が言い出した。というか自民党自体がそういう考えのようだ。実に自民党らしい頭の悪い思考だ。極端な一例をとってその他大多数の事情の違う未成年に対し多大な影響のある事をやってしまう。実に頭が悪い。「未成年は自制などできないから、国家が法にて縛るべきで、未成年個人の人権などどうでもいい。ひっくるめて管理だ。」

 

ちなみに稲田朋美がどういう人物かはこれがよくわかると思う。


稲田大臣ら与党国会議員がネオナチ団体代表と議員会館で会談・記念撮影 - NAVER まとめ

 

日本という地域の風習は、こうして目立った例を特に取り上げて大騒ぎする傾向にある。特に脳が幼いとこうなる傾向があるのではないかと僕は思っている。こういうのを僕は「ネット脳」と書くようにしている。よく見かける「ネトウヨ」っていうのはマジメな右翼に失礼だし、なにも右翼的思想だから脳が悪いわけではないからだ。

 

少し前にコンビニの冷蔵庫に入って悪目立ちする子がいたのを覚えているだろうか。

 

あれらをネットでは一斉に叩いた、個人情報も何もかも気遣いもなく書いて叩いた。やった事は許されない事だけれども、そこまでする必要があっただろうか?と微塵にも感じない、考えないのがネット脳である。ただ自分が楽しいからやる、そういう刹那的で享楽的な思考、これがネット脳なのだ。なんだ、冷蔵庫に入った子となんらかわらないじゃないか?と気づいたあなたは鋭い。そうなにも変わらないのである。当然そんな事にも気が付かないのがネット脳。

 

また、こうしたいわゆるネットスラングでいうところのヤンキー、DQNと言われる人らの「悪目立ち」をも笑うことはできないのがネットの現状。ネットで現在マジョリティであろうと予想されるのは所謂「オタクさん」たちだ。彼らがよくTwitter等でやる行為を思い出して欲しい。

 

自己の性癖やダメ人間っぷりを書いているのを見かけないだろうか?こうした「ダメアピール」というのは、僕は体感でゼロ年代以降の流行だと感じているのだけれども、この行為がもたらす影響を世間が見たらどうなるだろうか。「オタクはキモくて性犯罪予備軍で危険な存在」としてしか認識しない可能性もある。上記の一例を持って少年法改正を言い出す政治家や、ネットの大半が「コンビニ冷蔵庫」を叩いたのと同じ。当然、そうでないオタク趣味者がいるようにそうでない少年もそうでないヤンキーも沢山見えないだけで存在するのだ。

 

要するにネットのオタクさんのやる「ダメ人間アピール」はヤンキーの「コンビニ冷蔵庫」と同じ質のものなのだ。目立ちたいからやっているだけ。かたや「悪目立ち」であり、かたや「ダメ目立ち」なのだ。

 

とはいえネットでオタクさんに自分の性癖やエロい絵を書くな、流すなとは僕は言わない。創作はどんどんやればいい、ただそれを不特定多数に流布するとこうなるよってのは「コンビニ冷蔵庫」から学んでもらいたいと、それは社会的には「セクハラ」だと、簡単に言うとクローズドでやればいいじゃないか?という事だ。だけども、ネット脳は「自分に甘く、他人に厳しい」「自分は絶対に悪くない」というのが基本思考。「自分が目立つこと」を第一に考えオープンに不特定多数にやる。たかがRTやFavが欲しいだけのために。そうした事は微塵にも考えつかない。自己顕示欲の塊。そうして国家につけ入れられるスキを自ら作り、バラエティー番組でネタにされるきっかけを作っているのにも気がつかない。

 

そしてまた言うのだろう「表現の自由を規制するな」「マスコミは偏向報道をするな」。いつまでも自省はできないのだ。もういっそ一度ゼロ年代以降のオタク文化は破壊されたほうがいいのかもしれない。少年法改正の流れを見るとネット規制もあながち遠い未来の話でもないと感じるのだ。